夏のままで [心の風景]
緑あふれる季節が
ずっと続いてほしい
冬枯れは来てほしくない
夏のままで
季節を止めて
とはいえ
梅雨が開けると
汗のスコール
時 [心の風景]
諸行無常
時が移れば
跡形もなく消えてしまうこの庭の
今日の姿を
留めておきましょう
ここに
人の世のはかなさを越えて
いつまでも
記憶に留まるように
いつも [心の風景]
懐かしいこの庭を
いつも瞼に思い浮かべる
この地を離れて過ごすとき
幸せを求めて飛び立つけれど
この懐かしい故郷を
それでも今は
ここを離れて過ごしたい
平和に幸せに
時代 [心の風景]
いつか 時代は変わっていく
今は震える日々を過ごしていても
そんな時代もあったねと
言える時がきっとくる
迫害されても木々は
黙々と耐え
ひそやかに
新しい芽をはぐくんでいく
ひっそりと [心の風景]
鉢植えになったばかりの
幼い苗木たち
ひっそりと生きよ
阻まれぬよう目立たず
やがて
巨木になれ
誰も阻めぬ巨木になれ
鉢の中で充分根を張ったら
大地に埋めてあげよう
自立できるように
守りたい [心の風景]
夏は緑に覆われるけれど
冬はスカスカなこの庭 東側
目隠しのために買った苗は
どういうわけか落葉樹ばかり
今は鉢植えのアオダモ クロモジ
根が成長したら
路地植えにする予定
この庭を守りたい
この庭に守られたい
この写真もいつか
思わぬ形で役立つかもしれない
正しさを主張したところで
執拗で執念深い人には通じないか
奇襲攻撃と執拗に繰り返された毎日の攻撃に
翻弄された春
寂しい季節 [心の風景]
朝の気温 22度
残酷な夏が終わってほっと一息
ほっとくつろげる秋は
同時に
なぜか
寂しい季節でもありますね
独りが染みる秋です